🎃筆記試験での落とし穴|保育士に挑戦②

油断大敵を知る

 保育士試験は、筆記と実技によって行われ、筆記試験に合格した者のみが、実技試験に進むことができる。

 まずは、筆記試験。
 筆記試験は、9科目(①保育原理、②子ども家庭福祉、③社会福祉、④保育の心理学、⑤子どもの保健、⑥子どもの食と栄養、⑦保育実習理論、⑧教区原理、⑨社会的養護)で、合格基準は6割の得点である。5択なので、一見、国家試験としては容易なように見えてしまうが、筆記試験の合格率は2割~3割と意外と低い。だいたい4人に1人だから決して侮れない。


 それでも、日々の勉強は、通信講座のテキスト熟読を日課として、順調に進んでいたので、もしかしたら一次試験は一発合格もあるかもと思いはじめていた。しかし、筆記試験の後、その考えの甘さに気づかされることとなった。


 実際に受けてみて、大きく2つのポイントが筆記試験の合格を難しくしているように感じた。


 1つ目は、全ての科目が6割に達しなければならないことである。ただし、1度合格点に達した科目は、次回は回答免除となる。もしかしたら、現役の保育職の方々の何割かはそもそも一発合格は狙っていないのかも知れない。


 しかし、さらに注意を要するのは、―後で述べるが私が嵌ってしまった― 2つ目のポイントである。科目⑧と科目⑨については、両方、同時に6割をとらなければならないのだ。つまり、⑧か⑨の一方を落とせば、もう一方が6割に達していても、次回に再び、受けなくてはならない。


 私は、正に、この2つ目のポイントに足をすくわれたような気がしている。果たして、何を意図してこのような仕組みにしたのか?今もって不明だ。知っている方がおられたら教えていただきたいところである。


 しかし、私自身、合格科目を次回に繰り越せるメリットだけを見て、国の配慮などと勘違いして、試験全体を甘く見てしまったところがあり、反省すべきと思っている。

 結果は、先に述べた通り、不可であった。9科目のうち、ただ1つ、教育原理だけが合格点の6割に届かなかったのだ。多少のショックはあったが、まだ転職する気はなかったので気長にやればいいと自分に言い聞かせた。

 次回の試験では、落とした教育原理に加えて、セット科目である社会的養護も再び受けなければならない。合格点に届いた社会的養護も受け直さなければならないのは、納得がいかなかったが、初回の全科目受験に比べれば、勉強はだいぶ楽になる。浮いた時間を実技の練習に回して、一気に最終合格しようと少し意気込んだ。

まさかの結果で再対策

 そして、2回目。結果は、まさかの2連敗。またもや同じ教育原理のみを落としてしまったのだ。決して怠けたつもりはなく、日中は仕事をしながらも、夜はそれなりに時間を費やして万全の対策をとって準備したつもりだったので、これには驚いた。

 これまで国家資格などへの大きな試験は、対策本などで山を掛けるよりも、時間をかけて広範囲を学習するのが近道だと思っていた。その方が、あてが外れにくく、確実なのだと。急がば回れである。第一、国家資格に安直なやり方が通用するようでは困る。一級建築士試験もこのやり方で一発合格できたのだと信じている。しかし、保育士試験は少し違ったようだ。

 今更ではあったが、ネットで出題傾向を探ってみた。すると、あるサイトに私の考えていること逆のことが書いてあった。要約するとだいたい以下のとおりである。

 教育原理は10問中、約7~8問は出題内容がほぼ決まっているが、残り2~3問は、教育原理の分野内であっても範囲が無限である、と。だから、最初の8問を確実にとることに集中し、始めから範囲無限の2問は捨てるつもりでよいということである。範囲が無限のものに取り掛かってしまうと、確実に取れる8問の勉強時間が足りなくなってしまうということか。

 確かに一理あると思った。この教育原理は、社会的養護と共に、出題数が10問と少ない。
他の試験のように1科目で50問くらい出れば、幾らかあてが外れても、挽回のチャンスがある。しかし、今回は挽回するだけの出題がないのだ。振り返ると、雲をつかむような思いで勉強をしていたのも事実である。要領よくやることが大事なのだ。

 3回目は、そこを踏まえて、合格となった。いよいよ、次は実技試験だ。

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