初めての子育てが始まる
出産から1週間後に退院、我が子を自宅に連れ帰った。
やっと自宅で一緒に暮らせる。
喜ばしい気持ちで、最初は眺めては喜びをかみしめていた。
しかし、それもつかの間、子育ての大変さを痛感することに。
泣き始めると、まずはお腹がすいたのだろうと推測するが、実際はそうでもない場合も多い。オムツが濡れているのか、熱いのか寒いのか、どこかが痒いのか痛いのか。不満があるのは間違いなさそうだが、原因が何なのかがわからない。
食事、行動、ほか、わからないことだらけである。その都度、疑問に答えてくれる人もいない。それでも、疑問にぶつかるたびにネットで調べたりしながらなんとか大きな問題もなく子育てを続けていった。
知識は備えておいた方が安心
1年ほど経って時間と気持ちに余裕がでてきた頃である。何かあってから慌てるのではなく、起こりうるトラブルに備え、前もって勉強しておくべきではないかと考えた。ただ、闇雲に本を読むのは大変そうだし、忍耐が持ちそうもない。
そこで思いついたのが、保育士試験の参考書で勉強することだった。育児に必要な知識を網羅的かつ効率的に習得するには最適な方法ではないか。早速、通信教育の受講を申し込んだ。
もともと、子育てにはやりがいを感じていたうえ、知っておきたいことが体系的に学べたので、仕事から帰って毎日、2時間程度かけてテキストを読み進むのは、それほど苦にはならなかった。それに、テキストの内容には興味を引かれる部分も多く、特に、ペスタロッチ・倉橋惣三など偉人たちに関するエピソードには、感銘を受けることも多かった。
ほどなく、私は、保育士という仕事が、いかに子供の人生を輝かせ、そのことが、健全な社会の創造につながるということに気づくこととなった。そして、50代の大台に乗った今、現職を引退した後の第二の人生として、保育士の仕事に就くことを目指そうと心に誓ったのである。


コメント